一方、イラン側もイスラエルへの報復攻撃を続けていて、イスラエル軍は15日午後、イランから発射されたミサイルを迎撃したなどと発表しました。 イスラエル政府は15日、これまでにイスラエル側に発射された270発以上のミサイルのうち22発が着弾し、13人が死亡、390人がけがをしたとしています。 イスラエルのネタニヤフ首相は15日、中部で被害の様子を視察した際に「イランは大きな代償を払うことになる」と強調して、さらに攻撃を強める構えを見せており、緊迫した状況が続いています。

【ドバイ=福冨隼太郎】イラン国営メディアは14日、南部ブシェール州の天然ガス施設がイスラエル軍の攻撃を受けたと伝えた。15日には首都テヘラン西部の石油貯蔵施設にも攻撃があった。イスラエルは核施設や軍事施設からエネルギー施設にも標的を拡大させているとみられる。（関連記事総合・政治面に）イスラエルのネタニヤフ首相は14日公開の動画で「アヤトラ政権（イラン）が想像もできなかった打撃を与える」と述べた

イスラエル軍は15日、イランの首都テヘランなどで激しい空爆を続け、複数の政府施設が被害を受けた。イラン各地でミサイル関連施設などを破壊する一方、政府中枢への攻撃も激化させているとみられる。イスラエルがイランの体制転換を視野に入れている可能性もあり、紛争は拡大の一途をたどっている。