Nuacht

1991年、群馬県生まれ。早稲田大学文化構想学部在学中の2012年、『烏に単は似合わない』(文藝春秋)で松本清張賞を史上最年少受賞。17年、早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。24年、デビュー作から続く和風大河ファンタジー「八咫烏」シリーズ(同) ...
カフカの突き抜けた絶望を凝縮した言葉は、期せずして一種のユーモアさえ感じさせる。かつて入院中に点滴スタンドとともにトイレに駆け込む頭木さんに、すれ違うお年寄りは「若い人は元気でいいねえ」とつぶやいた。「チャプリンも『人生はクローズアップで見れば悲劇 ...
日本探偵小説の父・江戸川乱歩と東洋のシンドラー・杉原千畝、6歳違いの2人は旧制中学と大学の先輩後輩だった。作家の青柳碧人(あいと)さんはそんな事実から、あり得たかもしれない物語として「乱歩と千畝」(新潮社)を書いた。戦前戦後の激動期 ...
犯罪の進行については書かないが、前述したとおり、視点人物を替えながらそれは綴られていく。これが第2の要素だ。各章が時系列に沿って単純につながっているのではなく、ある事柄については複数の視点が重複する。時間が早送りされる箇所もある。この減速と加速が作者 ...
近年日本でも認知度が高まってきた北欧の「夏至祭」。民族衣装に身を包み、メイポールの周りを踊るという印象をお持ちの方が多いかもしれませんが、北欧ではどこもそのように祝われるかといえば、実はそうではありません。また、「夏至祭」を意味する ...
国宝〈上〉青春篇(吉田修一、朝日文庫) 国宝〈下〉花道篇(吉田修一、朝日文庫) 関ケ原仁義 〈中〉 - 三河雑兵心得 拾六(井原忠政、双葉文庫) 一次元の挿し木(松下龍之介、宝島社文庫) 能面検事の死闘(中山七里、光文社文庫) ...
第2次世界大戦における最激戦地のひとつ、沖縄。沖縄タイムス社編『沖縄戦記 鉄の暴風』(ちくま学芸文庫)は、行動を軍とともにした記者たちが自らも体験したその壮絶な戦場の実態を、生存者をたずね克明に記録したもの。戦後80年の今年、6月23日の沖縄「慰霊の ...
「事件らしいけど、俺は早く帰りたい」――究極にやる気のない高校生探偵・霧島智鶴(きりしま・ちづる)が、難解な謎に挑んでいくミステリ小説『無気力探偵』(マイナビ出版)。注目のミステリ作家・楠谷佑さんが、自らのデビュー作に加筆修正、書き ...
写真週刊誌の記者であった清水は、1999年10月に、埼玉県桶川市で女子大生が刺殺された事件を取材。そのなかで、真実を歪曲(わいきょく)した情報を警察が流し、それを鵜呑(うの)みにしたメディアが誤情報を拡散している現状に気づく。
加門七海さんの呪術ホラーサスペンス『蠱囚(こしゅう)の檻』(光文社文庫)が発売されました「蠱毒」と呼ばれる古い呪いにまつわる事件が、新宿・歌舞伎町を舞台に展開します。オカルト好き必読の新作について、怪奇幻想ライターの朝宮運河さんがイン ...
今回のテーマは「仲直りするための言葉」ということで、MCの劇団ひとりさん、WEST.の桐山照史さん、葵わかなさん、ヒャダインさん、みなさんそれぞれの喧嘩エピソードが語られました。町田さんの喧嘩相手はもっぱら夫とのこと。
迷信と笑われても避け続けてきたが、先日何十年かぶりに、神田明神の鳥居前を横切ってしまった。なぜなら3軒隣にある、再燈社書店に立ち寄ってみたかったからだ。再び燈すという名前の由来を知りたかったし、一体何を燈すというのか。